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最近の TV「世界ウルルン滞在記」SPを見て思うことがあった。どこかの国へ行き、こんな人達と出会った〜。だけではなかったからだ。 まず、ブラジル カノエ族の住む村へ___ ・今でもブラジルでは一分間にサッカー場二個分の森林が伐採されていると言う。 ・かつてのカノエ族は60〜70人いたが、開発者によって殺され、今では3人。他にも少数の民族が殺戮されたり、村を追い出された。裸でいると撃ち殺される。・この3人の中で滞在を承諾してくれた彼には姉がいるが、他人は元より、弟にも疑いを持つ。「何故われわれ以外の者をこの土地に招き入れ、一緒に暮らさなくてはいけないのか?」 目の前で住民が殺されてきたのを見て来たのだから、当たり前だろう。 リポーターが行っても全面拒否。その子供も母親の顔色を伺い近づいてこない。食事を作って皿によそっても、暫くたべようとせず、母親がやっと口にして、毒見をしてから子供に与える。 農薬入りの食事を食べ、死んだものもいたのだ。 ・そのうち、リポーターが子供と鬼ごっこをするまでになった。それを見て、初めて母が笑った。 ・この幼い子供は狩に出かけた。母の大好物の[蝉]を母から教わった弓矢を用いて器用に捕まえる。例え一人になってもこの矢で自分の身を守れるように。3歳から鉈も使わせている。 土曜の番組「ブロードキャスター」でも、取り上げられていたが、アマゾンでは急速に熱帯雨林が消えている原因は大豆畑に転換して、異常気象による食糧危機に備えたり、もてはやされているバイオエタノールを得る為なのだろう。森を失くして異常気象などの悪化を加速させてしまうのに。 この笑顔を見せてくれるようになった3人はたぶん、それぞれの心に刻まれた、同じ“人間”から受けた恐怖や怒りは、それぞれが亡くなるまで棲み付く物なのだろう。 何故、少数の物が虐げられるのだろう。何の為の“大義名分”を装って。 何とか救われるのは、あの幼くも自分の身を守る術を身につけ生きている子のたくましさ。言い訳がましいが、平和な中にどっぷり使っている我々は、この 「タクマシイ」 と言う言葉を使いがちだが、命の危険に日常さらされている彼らにはふさわしくない言葉に違いない。 そして、母親に返す笑顔と(好物を採ってきてあげる)行動が見られたことだった。 もう一つ ウィーン発祥の「ツィター」という楽器を求めての旅___ ・この楽器は今、オーケストラから消えようとしている。奏者が減り、演奏場所が無くなり、需要が減り、職人が一人になってしまった。 ペーター・ムルンゼラ 残るツィター作りの職人 ・ツィターとは、42本の弦が張ってあり、ギターのもち手が取れた格好で、弦の間隔を密にしたハープを横に寝かせた様でもある。ベースとギターが一緒になった音の幅が出せる。 ・ツィター奏者の名人は若干19歳。彼の演奏で「第三の男」。まるで、押尾 コータローの弾くギターのように、メロディー、コード、メイン伴奏、と三つのパートが一緒に奏でられる。この一台で。 難しいから廃れるのか?何でも簡素化するのが、いい事なのだろうか。 そう言えば最近は服のボタンを自分でかけられない子が多いらしく、親も根気よく教えずに、始めからボタンの無い服を与えるという。 ・ツィターは樹齢200年の木から作られた。かつては、アルプスの山で、山仕事の合間の民の楽しみだったそうだ。楽器には生み出された背景があり、地域の人の生活に確かに存在して楽しまれていた。 たった一つの楽器が消えることは、これまでも起こってきた事だとは想像できる。 ピアノの原型は華奢で音も重みが無く、その楽器の周りぐらいでしか聞こえない弱い音しか出ない物だった。と記憶している。そこで、弱点を改善してより良い物にと作り変えられてきた。今の形になるまでに、幾つかのピアノの原型が生み出されて、一定期間使われ、楽しまれ、グレードアップしたニューフェイスが現れると、道を譲る。そのうち忘れ去られていなくなる。 このツィターも博物館行きだろうか。自分勝手な思いだが、ささやかにでもずっと、何処かの町で奏でられていて欲しい。日常生活の中で演奏され続けて欲しい。 copylight sato/side-car All rights reserved. 第三の男~ツィターの世界
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