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help リーダーに追加 RSS 藤原 新也、 蜷川幸雄  「反逆とクリエイション」

<<   作成日時 : 2008/04/03 23:38   >>

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蜷川幸雄さんとの対談形式で綴られた一冊であった。
デジタル社会、シュミレーション社会になっても、アナログ世界や自然が持つ構造に代わり得るモラリティをうまく作り得ていない。しかし僕らがアナログ世界に引きずり込もうと幾らしても、反発する世代が出てくるかもしれない。
アナログの画面を見てストレスを感じる。パソコン上で無言のまま情報交換するほうがいいという世代が出来ているから。

猫の有名な実験で、縦じま模様の箱にずっと入れておいて、脳のネットワークが臨界に達した時外に出すと、その猫には横縞が全然見えない。→人間に置き換えるとアナログな世界

NHKの「課外授業」に出た時、今の小学生の中に「今がよければそれでいい」と考えている子供がいる事にショックを受けた。いつも番組は気持ちよく終るパターンだけど、それを「自分の身の回りで嫌いなもの、普段見たくない物を撮って来る」と課題を出した。
生理的に嫌いな毛虫、ヘビ、ミミズや階段、坂道、薄暗い地下道、枯れかかったアジサイの花。
このアジサイが嫌いな理由は’枯れかかっているから嫌’__枯れかかっている部分があるからこそ非常に複雑な色になるし、物語性もある。
枯れかかっているのはアナログの世界。常に新鮮なのがデジタル。コンピューターは全部新しいし枯れない。変換したら又新しいのが出てくる。

商品もそう、縦じまと横縞の世界しかない。だから、そういう環境の中に暮らす子に、枯れていても美しいってことを教えるのは大変。言葉じゃなく身体で教えなければいけないんだな、と。番組的に時間制約があり言葉でしか教えられなかった。

////ドラマ「HERO」の何話目かで木村拓哉扮する検事が「見えてない事って多いんじゃないかな。」というシーンがある。見えているけれど気が付かない部分。先入観のために見る前から頭の中で項目を選択することもある。このドラマでは’真実’を見過ごす。という意味合いになるが。

誰でも厄介なものからは遠ざかりたい。好きなことには幾らでも時間やお金を賭けるが、嫌なことで自分の手を煩わせたり時間が奪われるのは嫌なものである。しかし、嫌々やってみたら何かが分かったり、見えて来るものがある。そういうことが少なからずあるのではないだろうか。

昔は「妥協」という言葉が嫌いだった。又、言動、行動、考えなどあらゆる部分でそうありたくなかった。何だか’諦め’という感じで。
しかしある時から少し考えが変わった。例えば[好みの色]--白、黒、青だったが、ある店で「こちらのモスグリーンがお似合いですよ。」と勧められ、鏡を見ながらあてて見ると結構似合うではないか。それから、からし色、レンガ色など、すこし’くすんだ’色が似合うのだと気づいて選ぶ時はそのような色を選ぶようになった。
これも一種の「妥協」ではないかと思う。この場合の妥協は、[これとそれ]と自分で決めてしまって他を見なかった世界から選ぶ幅を広げてくれた。

藤原さんの言う、今の子に「言葉じゃなく身体で教える」事はこれと違って難しいかもしれない。TV番組やCMに踊らされてモノを判断してきた親に育てられ、更にこれだけ情報が増えていても’お勧めの上位3つ’くらいに皆が集まるよう設定された時代だから。自分で、「良さ」「使いやすさ」「何故汚いと決め付けるか」考えることがあるのだろうか。[価格.com]を活用する人はいろいろ比べるから、「考えてしている。」と、位置づけられるのかもしれないが。

これは又聞きだが、とある所の奥様は、”赤ちゃんのおしっこが水色じゃない!”と、驚いたそうな。(自分だってそのくらいは知ってるが)いやはやCMの力とは恐ろしい。
(これに関連した記事を「satoの誉れニュース」に以前書きました。)

そういえば、もう手元にはLP盤のレコードが無くてCDだけを持ってきたが、何歳か年上の友達は、たまにLPを、「あの針を落として聞くと味わいがあってデジタルの音とは違う。」と言っていた。////


アナログの芸術、演劇の役割は大きい。


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