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help リーダーに追加 RSS 「トップアスリートを支える靴下」 〜[経済羅針盤]より〜

<<   作成日時 : 2008/05/03 23:15   >>

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「コーマ」という靴下メーカーの社長吉村さんがゲスト。キャッチフレーズとしては’トップアスリートを支える靴’と思い浮かべるものだが、今回のスポットは’靴下’である。繊維業界にも中国製品が幅を利かせ、メーカーの集まる四国でも倒産に追い込まれる企業が多い中、この会社では一足\2000円台の靴下を主流に販売している。

靴下に織り込む繊維の糸は、染料・薬品・柔軟剤の組み合わせで5万種にも上るという。その使い分け、適材適所に織り方に違いをつけて、スポーツの競技別に、又、選手の希望別に細かに仕上げられている。

例えば、ガンバ大阪の遠藤選手と3年に亘り話し合いを持ち開発してきた彼専用の靴下。
先ず望んだのは’フィット感’膝下の足の動きで活発なのは、ふくらはぎ。走る速度、プレーでの体制の変化にも適応し、フィットする感覚。
そして、’足に疲れが来ないもの’疲れてくると先ず負担がかかるのは足の裏で、「土踏まず」が下がってくるのだという。そこで、この部分に「ゴムの糸」を編みこんで土
踏まずが下がらないように引き上げるよう部分的に補強されている。他にも、親指の付け根はあらゆる動作に於いて重要な箇所。ここには滑りにくく厚みを持たせて仕上げており、少しこんもりした仕上がりになる。かかとも足首部分と比べると生地に厚みがある。ふくらはぎの部分は幾通りもの編み方の部分があり、それがひし形が建てに連なったモチーフになっている部分は、他の箇所が薄く動きに合せる織りなのに対し、ずり落ちないよう設計された最適な形だそうだ。

糸の種類、編み方、目の細かさ、と幾つもの織りのパーツが組み合わさって一つの靴下になっている。

この業界で中国に対抗してもコストの面で無理がある。社長は自社製品にこれまでの50年の蓄積をフルに活かし、’高機能’の靴下を開発し、提供しようとしている。

新しい試みは、子供とお年より向けの靴下である。
2才児をターゲットに開発中の商品は、あらゆる調査、観察を行い、歩き始めには、足の裏全体でペタペタと歩く。走れるようになるときちんとかかとからつま先へと体重移動をする。という発育過程の一連の動作に合せ、走り回って危険にならないよう滑りにくい編み、部分的な機能を試している。

老人向けの商品としては、従来のものは履き口にだけずり落ちないよう強く織られた構造だったが、例えば腰を悪くして前屈みが出来ない人や、足の曲げ伸ばしがうまく出来な

い人は、片方の足先に片腕を伸ばして足の指に靴下を引っ掛けることから試みるが、入り口を一番丈夫にしている為中々厄介だ。足の動きの不自由なある女性は「生活の中で一番この作業が大変」と語る。両足に靴下を履かせるのに30分かかるそうだ。

コーマが開発した靴下は、靴下全体が伸びやすい素材。ずり落ちないギリギリの圧力を感じるもので、勿論伸びやすいといってもゴムを伸ばしたら伸びきったまま戻らない。となることも無く、動きに合せて伸び縮みするものだ。先程の女性はあっという間に履くことができ、歩くことに前向きになれると語っていた。

その靴下に付け加える機能として、年を取るほどに足先が弱まる老人に向け、踏ん張れる構造に持っていこうと考えられているようだ。

吉村氏は語る。「究極の靴下は、履いた時心地よく、時間がたつほどに履いているのを忘れてしまうような一品」だそうだ。

この究極の靴下にたどり着くのはいつになるか分からないと考える。何故なら、悪いものからいいものへと徐々に満足して使っていくと、そのステージごとに’もっと快適に’と、感覚が研ぎ澄まされ、人間の欲望は上へ上へといいものを追い求める。まるで赤ちゃんの吸水する紙おむつのようではないか。おしっこをしても瞬間吸収でより快適に、通気性がよく、蒸れないかぶれないサラサラシート。

確かに快適さには憬れる。しかし、’不快’を感じる機会が失われていくことが必ずしもいいこととは安易に同調してはいけない気がする。
又、余計な一言を言ってしまったか?



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