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zoom RSS 「日本の古典50冊」〜前半〜 (知的生き方文庫 阿刀田高/監修)

<<   作成日時 : 2009/02/20 23:29   >>

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小さな内は昔話で聞いた「因幡の白兎」、百人一首で詠み易くて覚えた紀貫之の歌。高校の古典の授業で習っただろう物。あの頃と今とでは同じものを目にしても違って感じるだろう、自分の重ねた人生の分だけ。1度ゆっくり読み返してみたいものである。では古事記から

・古事記---天つ神が大和の支配者になるまでの神話を記した現存最古の史書。712年成立、上、中、下の三巻。
上巻は天地開闢から神武天皇間での神代の話。
中巻は神武天皇の即位から応神天皇まで。
下巻は仁徳天皇から推古天皇まで。

日本書紀と違って日付が記されておらず神話物語的な性格が強い。
・因幡の白兎
・八岐大蛇(やまたのおろち)
・天石屋戸(あまのいはやど)[天照大御神]
・国生み(伊邪那岐_イザナギ、伊邪那美_イザナミ)

・日本書記---全三十巻 内容は古事記とほぼ同じ。
日付を詳しく記し、他の資料の異説も紹介して歴史書としての信頼性を重視。
720年成立。天武天皇が先進国、中国に認知されるよう「漢書」などの中国の史書のように編纂を命じ、最終的に纏めたのは皇子の舎人親王。
古事記に比べ天皇自身の功績を強調。

・平家物語---鎌倉時代に成立した軍記物語。本巻十二巻、別巻一巻。琵琶法師が語り伝えた壮大な諸行無常の物語り。
「祇園精舎の鐘の音」
祇園精舎の鐘の声、諸行無常の響あり。沙羅双樹の花の色。盛者必衰のことわりをあらはす。奢れる者も久しからず、唯春の夜の夢の如し。たけき者も遂には滅びぬ。偏に風の前の塵に同じ。

意)祇園精舎の鐘の音はこの世の全ては儚いものであると告げる。釈迦が入滅した時に枯れて白くなったという沙羅双樹の花の色は、勢いが盛んな者もいつかは必ず滅びるという道理をあらわしている。驕り高ぶる者もその栄華がとこしえに続くわけではなく、春の夜の夢のように儚いものである。勇猛な者も遂には滅びてしまう。全く風の前の塵のようなものにすぎない。

「大原御幸」
壇ノ浦で死に切れなかった建礼門院は出家して大原の寂光院で念仏の日々を送っていた。そこに後白河法皇がお忍びで訪れる。平氏一門として全てを失った建礼門院と源氏に平家追討の院宣を出した後白河法皇は全ての恩讐を越えてしみじみと語り合うのだった。

この物語から能楽の「小督(こごう)」「敦盛」「熊野(ゆや)」「俊寛」
戯曲、小説(菊池寛、芥川)、「俊寛」など生まれる。

「万葉集」
---天皇の歌から防人の歌まで載せた最古の歌集。奈良時代後期、全二十巻。約4,500首。歌人大伴家持が編纂者として大きな役割。
大伴旅人(家持の父)
「験(しるし)無きものを念はずは一杯の濁れる酒を飲むべくあるらし」
意)思っても甲斐の無い事をくよくよ思うより一杯の濁り酒を飲む方が良さそうだ。

・公的な歌の他に相聞歌(恋の歌)、防人歌など。
・最後は大伴家持の「新しき年の始の初春の今日、降る雪のいや重け吉事」
意)新しい年が始まった日に降る雪のように目出度い事が益々積み重なって欲しいものだ。

「古今和歌集」---醍醐天皇の命により905年作られた初の勅撰和歌集。編者/紀友則、紀貫之、凡河躬恆(おおしこうちのみつね)、壬生忠岑の4人。二十巻/1,200首。貴族や僧侶など上流会談の歌集。

万葉がおおらかで男性的「ますらをぶり」
古今は織細で女性的 「たをやめぶり」

・「人はいさ 心も知らず 故郷は 花ぞ昔の 香り匂ひける」 紀貫之
・「花の色は うつりにけりな いたづらに わが身世にふる ながめせし間に」小野小町
意)桜の花は虚しく盛りを過ぎてしまった。春の長雨の間、私がこの世を過ごしていく為に 物思いをしている間に。
・秋来ぬと 目にはさやかに見えねども 風の音にぞ 驚かれぬる」 藤原敏行
・「紫の 一本ゆゑに武蔵野の 花はみながら 哀れとぞ見る」 読み人知らず
表面上の意)紫草がたった一本あるために その紫草が生えている武蔵野の草がすべて懐かしく思える。
込められた思い)たった一人のいとおしい女性の為に その人と縁(ゆかり)のある人はみないとおしく思える。
---→紫蘇を使った食品「ゆかり」

春の代表花を万葉集は [梅]_118首、[桜]_42首入り込んでいる。

「新古今和歌集」
---後鳥羽院の命令で編纂。藤原定家ほか4人と寂蓮。

・歌の優劣を競い合う歌合や歌会が頻繁に催され、命を削るような思いで歌を作って実際に早死にしてしまった歌人さえいた。[新古今和歌集]はそういう真剣勝負の中で生まれた豪華絢爛たる歌集。


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