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zoom RSS 小野瀬 健人 「食べない心」と「吐く心」、帆秋 善生 「拒食症と過食症」

<<   作成日時 : 2009/02/06 23:19   >>

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どんな過程を経てこのような症状を起こすのかが書かれているが、女性が読む前提で書かれているようだ。
心と脳、それが身体へと作用するが、進んでいくと日常生活に支障をきたすのは間違いない。

心の傷---→脳の視床下部にある食欲中枢を狂わせる。(視床下部を痛めつける傷)---→自己否定、自己嫌悪を引き起こし、無意識の自殺願望が生まれる。

・「愛情」、「食べる」__この2つは中枢が隣り合っている。

起点となる「心の傷」
子供は親からは抑圧を受けやすくなり距離感が生まれる。---自分は親に愛されてこなかった。
すると思春期---「自我」をうまく育てられない。---自信が持てず、ことあるごとに強く自己否定。

体重30Kgを切ると生命に係わる。
栄養失調、臓器に支障、生理が止まる、骨が脆くなる、髪が抜ける、味覚障害、耳が遠くなる、肝臓が悪くなる。

これらの症状が続くと脳が萎縮する

「恐怖の神経伝達物質」「怒りの神経伝達物質」が脳内を過剰に流れると、猛毒の成分に近いこれらの神経伝たう物質が脳細胞を破壊。小学校低学年の知能まで落ちることも

・過食嘔吐---吐き戻す時の胃酸で食堂の内壁がただれたり、歯が脆くなる。
・摂食障害---カロリー計算をし出す。高カロリーのものを嫌う。食べていいもの、悪いものを限定。これが進むと「体の中に何も入れたくない。」
運動をするようになる。
結果---栄養が取れず、イライラ、予定どうりに行動しないと気がすまない。誰かと食事すれば「殆んど食べないのね。」といわれるのが嫌で人を避けるようになる。
朝早く起きるようになり深夜まで寝付けない。
「何かしなければ」(有意義な事を)と、不安から考えてしまう。
____これらの事項は主に拒食者に当てはまる__

---食べる快感に浸ることで辛さを忘れる。
満腹感---→神経伝達物質が神経線維の中を流れる快感。辛さを忘れる為に過食、決まって’甘いもの’

治療は「心の傷の癒し」「親からの愛情の受けなおし」「自我の再構築」「親の謝罪」__4本柱を基本に治癒に向かう。

心療内科の医師への膨大な手紙を書く---治癒に向かう1つ。
書く事で自我の再構築。ただ考えているより書くと明確になる。それを誰かに確実に伝えて理解してもらうと実感できる。

体重が増えると全身に力が漲り精神的に余裕が出る。冷静に物を分析する事もできる。’他人がどう思っても’とか’母の為ではなく’と自我が獲得し前向きに希望を持てる。


人間の3大欲---食欲、性欲、集団欲
集団欲とは--共感したい、愛し愛されたい、等。
この3大欲はそれぞれの神経核が近くにあり、男性より女性のほうが特に近い位置にある。

ケース1.__引越し__
クラスの友達から信頼されていた。いつも目立っていた親友がいた。近所に優しいおじさんがいた。その自分は引っ越し先でゼロからのやり直し。そこで思うように人間関係を作れない。前の自分に疑問を持ち始める。元々自分は人から信頼されるものなど何も落ち合わせていなかったのではないか。
心に傷を持つ自我の育ちにくい子は優秀な成績で評価されても本当の自信にはなっていない。一生懸命元気な自分、自身のある自分を演出していても心の隅で出来る隙間風、不安。引越し前と同じ様に元気な自分を演出するのが難しくなる。
自己嫌悪、自我が育ってこなかった事を自覚。新しい地域で新しい人間関係を作ることは難しくなる。
脆弱

☆心のは傷を持つ人は親の愛情に対し鋭敏になるので愛情不足となり自我が育たない。癒されないまま自我を育てられなかった喪失感が「拒食」「過食」「嘔吐」で表現。
親の深い愛情は子供の「自信」の大きな裏づけ。そこで提案されるのが
親の愛情の受け直し__
1.親とはなれて暮らす・
2.親を全否定する。
3.「親代わり」になってくれる人を見つける。

自分の考えを強引に押し付ける母親。それに答えようとする子。ある時’何の為に生きているのか分らない’自我の欠落感を見つめる時、自分が空っぽになったような恐怖感。
ケース2._ある女性の体験__
・小さい頃家族で父の実家へ。親戚が大勢集まる中喧嘩が始まり、父は泣き出し家族で出て行った。親戚中からうちの家族だけ見放されたらどうしよう。
・親戚が「朱里ちゃんは可愛くない顔で可哀想、他の子は可愛いのに。」と言われた。丸顔だったせいで、だご(団子)と呼ばれ、その度に人より醜い自分の将来に不安を書きたてられた。
・小2の時、母が父の会社を手伝い在る部署のトップを任された。父は出張が多く留守がち。学校から帰ると、父の部下の家などで食事。母が迎えに来るまで預かってもらう。子供心に’夕食でおかずを多く取りすぎなかったか。’’9時にくると言ったのに10時、この家の人は眠りたいのに私がいるせいで無理に起きているのでは’と考える。

拒食症はあまりにも傷ついた心が無意識のうちに自らの身体を死へと向かわせているもの。
この女性のケースでのカウンセリングで__「死」から「生」へと方向転換するには自分の傷つきすぎた心に「生きてもいいんだよ」と言い、意識の下にある自分の「心」に納得してもらわなければならない。でも傷ついた心はまた痛みに向かうのが嫌で「元気になりたくない」と拗ねている。その葛藤が「食」を軸に起こる

医師だからではなく『「僕」に対して遠慮なく本気でぶつかってくればいい。』と言った。---(相手は)この人と一緒に治る、と思える。
『君の全てを受け止められるくらい「僕」は強い。』---不安を持たせない。


////昔は何かにつけ地域の人と協力して生活していた。田植え、魚獲り、何所の家の親か、子か、皆顔見知り、老いも若きも作業を通じて共感しながら暮らしていた。それが廃れて自分の親が他の家庭の親とどうか比べる事が無く、良さも悪さも見えてこない。////
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
もう1つの著書をプラス

帆秋 善生 「拒食症と過食症」
・拒食症---「代償する心」痩せる事に没頭する事でウソの自信をつける。
     「逃避の心」辛い事から逃げたい。
     「依存の心」痩せた事で親や友人に優しくしてもらえる。
脳脊髄液の神経伝達細胞(ノルエピネクリン)の代謝活性が低下。

・過食症---嘔吐の為低カリウム血症や胃食道粘膜の荒れを起こす。精神的に不安定で他人とのトラブル、薬物依存、自己破壊的行動に及ぶ。
低カリウム血症は心臓不整脈の可能性を高める。

心の空虚感に耐えられず愛情を求めている。しかし愛情希求は満たされず、それを埋める1つの方法としてがむしゃらに食べる事が始まる。

背景__恵まれない親子関係、家庭環境、不幸な体験を持つ人が多く、精神療法の場面では苦しみや哀しみが怒りとなって問題行動に現れたり、治療者や周りの人に攻撃と言う形で向けられ大変な治療になることが多い

<<摂食障害の心理的背景>>
[発病のきっかけ]
少女から女性への移行時に起こる壁からの逃避。壁とは、女性らしさ、自立、人間関係、異性獲得などの不安や葛藤。

[抱えてきた葛藤]
母(同姓のモデルとして)との葛藤
・厳格な母 ・冷淡な母 ・精神的に不安定な母 (良い女性のモデルでない)
家庭内の問題
・夫婦不和 ・祖父母と両親の不和 ・アルコール依存 ・うつ傾向(精神的もろさ)・孤独な食卓

↓上記の2つから
[性格、生い立ち]
・柔軟さの欠如(脅迫的生活) ・良い子(優等生)としての生い立ち(抑圧的な児童少女期)__加えて飽食の時代

↓これらから
[劣等感、自信喪失]
---→モデル体型への憧れの時代、完璧主義、成熟拒否---→愛情拒否---→拒食
---→飽食の時代、愛情欠損、愛情希求---→過食 他の問題行動(盗み、アルコール依存、男女問題、自傷行為。

心的外傷後ストレス障害=PTSD(Post Traumatic Stress Disorder)は外傷体験、トラウマがきっかけ。

[摂食障害者の傾向」__表向きは良い子、内面 過敏で閉鎖的、融通が利かない。
几帳面、自己抑制が強く、自分が信じる事を貫く。___

タイプ1.長女に多い。
   2.母親に依存し親離れできない。末っ子に多く母親に甘え、受身、ヒステリック。
   3.孤独的、他人を信用しない。部屋に引きこもる。攻撃的。

あまりに痩せすぎると栄養失調により脳の機能が低下。判断力の低下。
痩せ始める前に人生の行き詰まりを感じている。自信を失くして自分を卑下する。---→’まだ痩せ足りない’’すぐ太ってしまう’と考える。

ランナーズ・ハイのように脳内にエンドルフィンというモルヒネ物質が放出されて恍惚感を感じる。それを求めて更に痩せようとする。

タイプ2 境界性人格障害
身内から見捨てられるのでは、と不安があり、人に対し過剰に接近するかと思うと、一転して疑い、激しく攻撃。ヒステリー、自傷行為が多い。


////最近の世の動向も手伝って自分に自信が無い人が増えているだろう。それでなくとも、昔のように近所同士の付き合いが気薄な中、人間関係で悩む事が多い世代が年齢を上げてきている。

自分の仕事上でも年齢の若いものとの話はかみ合わない事があるし、挨拶から始まる礼儀作法や、物事の基準、価値観がかなり違うので何を考えているのか分らない事も多くある。
それと、何でも自分本位、考えているように物事が進まないと途端にキレる者も多いような気がする。若気の至りとも少し違うし、会社経営者のワンマンぶりとも違う、自分の殻にこもった考えで世界が成り立っていて、回りの者にその考えを知ってもらいたい、共有したいと思っているがそれをごり押しするだけの交渉力も、また、わがままでも人をひきつける魅力も見せられない人間が増えている。そう感じる。

それはネット社会が徐々に創り上げてしまった生活形態によるところも大きいだろう。そうして出来上がった人種は意見が通らない、人との共有が出来ていない、そう分った時この著書のような症状に陥るか、その反対に秋葉原の無差別殺人のような行動に出るかに分かれるのかもしれない。////

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「食べない心」と「吐く心」―摂食障害から立ち直る女性たち
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小野瀬 健人

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