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zoom RSS 松島まり乃 「アイルランド 旅と音楽」

<<   作成日時 : 2009/03/10 23:48   >>

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ゲール語には英語のhaveに相当する「〜を持つ」という言葉は無い。その代り「〜が私と共にある」というような言い方をする。
ケルト人は’全ては神様のものであって、人間はモノを一時的に預かっているに過ぎない’という考え方をしていたから。
そもそも「所有」の概念が無い。

”I have a brother”---→ゲール語で---”Ta dearthair amhainagaim”(タ ジャハー アワイン アガム)

ケルト語の<挨拶>
・私の名前は〜です。/Is mise (エス メシャ)
・あなたのお名前は? /Cainm ata ort? (カニアム アタ オルト)
・元気ですか? /Cade marata tu? (カジェ マラ タ トゥ)
・元気ですよ。 /Ta me go maith (タ メ ゴ マイ)
・ありがとう。 /Go raibh marth agat (ゴ ラ マイ ガト)
・どういたしまして。 /Ta failte ronhat (タ ファルチャ ロウアット)
・ごめんなさい。 /Ta bron orm (タ ブロン オルム)
・すみません。(excuse meの意) /Gobh mo leithsceal (ゴム レシュケル)

・乾杯! /Slainte! (スーランチュ)
・さよなら /Slan (スラン)
・また後でね。 /Slan go foill (スラン ゴ フォイル)

<会話>
・私は〜が好きです。 /Is maith liom (エス マイヒ リョム)
・私は〜が好きではありません。 /Ni maith liom (ニ マイヒ リョム)
・あなたは〜が好きですか? /An maith leat...? (アン マイヒ リセット)
・はい、好きです。 /Is maith (エス マイヒ)
・いいえ、好きではありません。 /Ni maith (ニ マイヒ)
・何になさいますか? /God e ba mhaith leat? (カジェ バ ワイヒ リセット)
・私は〜をいただきます。 /Ba mhaith liom (バ ワイヒ リョム〜)
・トイレに行ってきます。 /Ta me agdul go dti an leithreas (タ メ エクドル ゴ アン レイフラス)

ドーゴル州 グゥィードア
☆アルスターの自然は決して誰が見ても優しく美しい姿はしていない。むしろ柔らかい肌が触れたら痛みを感じるようなごつごつした光景が広がり、そこには人間の心が裸にされてしまいそうな荒涼感が漂う。
しかしこの場所ゆえに生まれる物がある。漠々とした空間とその寂寥感を埋める無限の想像力。むき出しで向き合い、求め合う人の心。運命に逆らってでも愛を貫くディアドラに代表される過去の豊かな伝説群も、現在多くのミュージシャンがインスピレーションを得て作っている曲の数々もこの風土があってこそ生まれてきたもの。

「海もある、湖もある、山もある。ここには全てがあるのよ。」
そう、「全て」を生む力がアルスターにはある。

ブラックフォート 
切り立った崖の上、まるで世界の果てのような光景だった。
激しい風と崖の下方をえぐらんばかりの勢いで打ち寄せる波と、ただ彼方まで広がってゆく岩の原。いつの間にか何かの節を口ずさんでいる自分がいた。

人にとって第一の救いというのは他でもない、歌なのだ。
声と言葉を持ち、それを歌にしてゆく事で人は寂しさも恐れも忘れ、どんなに荒涼とした場所でも生きてゆける歌というのは人類最初の友だった。

アイルランドは島中ケルト人とその文化で覆われていた、という勘違い。
そもそもケルト人には「シティ」町づくりという概念が無かった。彼らは好きな場所に集落を作り家族単位で住はしたが、私達が現在考えるような、行政、経済、住が一体となった「都市」は存在しなかった。

そこにやって来たバイキングやノルマン人は港を占拠し、城塞を築いて街を開いていった。貿易を通して豊かになった。
そこには様々な建築物が並び、大陸の都市景観に近いものとなった。

アイルランドの「侵略者」として現在も愛国主義者から目の敵にされがちなノルマン人だが、彼らがこの国に新たな文化をもたらした事も又事実である。

バイキングやノルマン人がやって来てからのアイルランドは抑圧と疲弊をあまりにも長い間経験してきた。
14世紀にはスコットランド人が襲来した上、黒死病で人口の1/3が死亡。
1541年ヘンリー8世がアイルランド王を千減して以降反乱が何度か起きるが、1649年クロムウェルが上陸して容赦ない弾圧を行い1800年には公式にイギリス領となる。1845年には4年の長きに渡る大飢饉が起こり、100万人が死亡。それ以上の人数がアメリカへと逃れ、飢饉以前は800万人いた人口が1900年には半減。イギリスに支配されるようになってからはケルト人は社会の底辺に追いやられすっかり影を潜めてしまった。イギリス側はしばしば禁止していたが、ノルマン民族との混血も進んだ。

ケルト神話
多くの妖精の例え話が受け継がれている。彼?らは1年毎に鳥の姿と人間の姿に変わり、その年を過ごす。
魔法で50人の侍女をエーディンの姿そっくりに変え、この中から本物を選べたら...と試す話しがある。
(これに関連する話へ__藤原新也「ディングルの入り江」)

仏教で言う「輪廻転生」を思わせるものや、例えば、妖精が’自分との事を誰かに喋ると姿を消し、あなたに与えた[使ってもお金が無くならない財布]などの魔法も消えてしまうよ’という、「日本民話 鶴の恩返し」のようなものもある。

[映画/マイケル・コリンズ]
冒頭シェネイド・オコナーがチーフテンズのアルバム「ロング・ブラック・ヴェイル」で力強く歌い、

[映画/マイ・レフト・フット]でも主人公が’オヤジの愛唱歌だ’と歌った「The foggy Dew」

或いは作家のユーリック・オコナーが独立するまでの道程を詳述したノンフィクション[恐ろしい美が生まれている]

いずれも大英帝国との圧倒的な武力を承知しつつも、独立の為立ち上がらずにはいられなかった者たちの姿を描いている。

<現地のお勧めスポット>ライブパブ (ダブリン)
・パブ「ヒューズ」リフィーの北、オコンネル・ストリートからはかなり西にあるチャンスリー・ストリートのパブ。
・「ウィーランズ」テンプル・バーからずっと南下したところにあるライブスペース付きパブ。

<お勧めCD>
・モイア・ブレナン 「'98 Perfect Time」---彼女はエンヤの姉。お供このアルバムはエンヤ寄り。
・クラナド(バンド)全曲トラッドの初期作品。
・ドナル・ラニー 「魂の大地」 '98「ドナル・ラニー・フールフォン」(モダン・トラッド)
・ザ・チーフテンズ 正統トラッド+ストーンズやスティングなどゲストに迎え「ロング・ブラック・ヴェイル」、「サンテぃアーゴ」
・イーファ・ニ・アーリ 「イーファ」---モイアの母の教え子 ゲール語の民謡11曲
・ビル・ウィーラン ---アイルランドきっての作曲家、プロデューサー 代表作「リバー・ダンス」
・アナム 「リップタイド」

・ホット・ハウス・フラワーズ Al「ボーン」---バンドのボーカル/リアム・オ・メンリィ/アイリッシュ・ロック・ポップスで1番歌のうまい歌手。

<ダンス>
・ジーン・バトラー 「リバーダンス」でアイリッシュ・ダンス界の頂点に。このリバーダンスは、踊りはアイルランドのダンスをベースにしているが音楽はアイルランド本来のものとは全く関係の無い新しいもの。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~^
守安 功 「アイルランド 大地からのメッセージ 愛蘭土音楽紀行2」 
<音楽>
・マイケル・タプラティー 「チーフテンズ」のバンドのメンバー
ソロアルバム「The Eagle's whistle」---愛蘭の伝統音楽の様々の曲を全部盛り込もうとした。

・メアリー・マクナマラ---女性コンサーティナ弾き
・「A River of Sound(BBC BBCV 5819)」---マーティンヘイズ、父のP.Jヘイズ、メアリー・マクナマラの映像

traditional music 伝統音楽
folk music 本来「民族音楽」の意

全ての物語には3とおりの語り方があるが、全ての歌には数え切れないほどの歌い方がある。

<国旗>---プロテスタントを象徴する’オレンジ’、カトリックを象徴する’グリーン’
_____________________
作者と奥さんが月4回演奏している店--渋谷区神宮前6-5-6 サンポー総合ビル2F 「ビューリーズ」03-3499-3145

愛蘭土の音楽、CD、ビデオ 通信販売の店「タムボリン」--大分県湯布院町塚原135-148 0977-85-5217
__________________________________________
著者は締め括りにこのように書きとめている。
’これ以上アイルランド人が米や日のようにお金最優先のシステムを推し進めるとやがて近い将来我々は全てを失ってしまうだろう。’

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藤原 新也  「ディングルの入江」
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風の行方
2009/03/11 10:53
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2009/03/11 11:10
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