多田富雄「免疫の意味論」+ ドラマ「ヴォイス」より

免疫の最大の働きは自己を決定する、確立すること。

例)受精したニワトリの卵の中の胚の部分。そこには将来色々な体の部位に発展していく神経管という管がある。
腕に発達するであろう所の腕叢(わんそう)の部分をウズラの腕叢の神経管と取り替える。その生まれたひよこは、形は他のひよこと変わらない。が、ウズラの腕を持ったひよこ。羽だけが黒い。生後3週間から2か月経つと免疫体系が育ってくる。その時ひよこの免疫のシステムはウズラの神経管から発生した黒い腕を非自己と認定する。すると暫くしてその腕が腐って羽が麻痺してぶら下がり、やがて全身が衰弱してひよこも死んでしまう。

さらに別の実験では、受精卵に将来ひよこの脳に発展するであろう胚の組織を、ウズラの脳の組織と取り替える。外見は殆んどひよこのまま。写真を見ると頭のてっぺんだけちょっとウズラのように黒い。ところがそのひよこはウズラの脳を持っている。

ひよこはピー、ピーと1音節ずつで鳴くが、ウズラはピッピピーと文節を作って鳴く。そのひよこは3音節で鳴く。鳴くたびに首を3回振る。
つまりウズラの兆候を示すひよこが生まれ、しかし暫くしてニワトリ本来の免疫のシステムが成熟してくると、やがてこの脳は自分ではないと否定。(脳は本山じゃない。)

脳機能障害が起きて、食欲が無くなって眠りがちになり、やがてひよこは十数日で死ぬ。

////そうすると人間の人格を決めるのも実は免疫の働き?
脳と免疫ではどちらが優位かと言うと、脳は免疫体系を拒絶できないけれども、免疫体系は脳を非自己であると拒絶できる。という事実。すると脳死の問題は?
脳が心でも免疫の働きは生きている。すると臓器移植は?

多田氏、白洲氏。藤原氏も、’こう生きるべき’とか’こう生きたら?’と言う問いかけをバイブルにするのではなく、この方達の著書等を通じて出てきた昔の名作や、偉大な人物に興味を持ち、その先人の生き方、考え方を感じ取る事が大事ではないか。__何冊かそれぞれの方の著書をこうして読んでくると、「そのために書いているのよ。」
と語りかけているような気がするのだ。勿論、尊敬する方々でそれぞれに学ぶ事はとても多い。しかし、そこから飛び立って興味のあることに進んで自分なりに掘り下げて見て見る事を望んでいるように思う。

物事をどう見るか、どう捉えるか。そして、ある被写体を見るとき、そのバックヤードを根底にどう考えるか。////

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「ヴォイス」より
亡くなった物言わぬ遺体となった人物がどのような人生を送っていたか。法医学に係わった者が、1人1人の事例と共に分ってくる。
自分がこれからこの法医学に、自分の人生にどう向き合っていけばいいのか。それを知らされ’気づかされ’てゆく。

////自分は何を残してゆけるのか。////

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免疫の意味論
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多田 富雄

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