風の行方

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help リーダーに追加 RSS 地域で薦める「ラムサール条約」 指定地域が抱える問題も!〜伊豆沼 編〜

<<   作成日時 : 2008/01/05 23:41   >>

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宮城県 登米、栗原にまたがる「伊豆沼、内沼」は1985年、釧路に次いで日本で2番目に指定登録湿地としてラムサール条約に登録されている。
 毎年冬になると、周辺の田や民家の上を、いくつもの編隊を組んだ雁が声を響かせ、広い空を飛び交うそうだ。ハクチョウも優雅に舞っている。
 日の出と共に行動を始めるガンやカモたちをカメラに収めようとする写真家、野鳥の会には、有名な場所だ。

 しかし近年、水質汚染が酷く、伊豆沼は日本でワースト2位となってしまった。
マガンの数がここ12年で3倍 この糞と、近隣の生活排水が流れ込む事で汚染が進んでいるようだ。

 学生時代、友人の家に遊びに行った。日本有数の渡り鳥の飛来地に近いところだった。そこが「伊豆沼」だ。
ニュースで渡り鳥の越冬する各地の様子が流れると、その時のことを思い出す。
 その友人に、日の出前に起こされて連れて行かれ、寒い中、沼のほとりで夜明けを待つとミシミシ、バリバリ遥か対岸の方から氷を割ってガンの群れが行進してくる。こちらが餌場だったからだ。日が昇ってくればこの戦地へ詰め寄るように行進して来たガンと、沼のあちこちにいたガンたちが、物凄い音を立てて一斉に空に飛び立つ。初めて目にした衝撃だった。

 沼では夏になると、極楽浄土を思わせるように、水面に蓮の花が咲きそろい、沼は桃色に色づけされる。
 期間を設けて、蓮の花を縫うように船が通り、里帰りした人や地元の人で賑わいを見せるが、この蓮やアシが多すぎると、枯れて沼底へ溜まりヘドロとなってしまう。住民が草を刈るなどして調整している。
 この沼で摘み取られた’ジュンサイ’は町のホテルで食べる事ができたし、最寄の新幹線の駅では時期になると販売されるそうだ。美食家ではないが、かなり上質だと思う。

 ラムサール条約の国際的な基準は何項目かあって、
「固有な魚類を支えている湿地。魚類の世界の生物多様性に貢献するような湿地」というものもあるが、
伊豆沼では
基準2: 絶滅のおそれのある種や群集を支えている湿地
基準3: 生物地理区における生物多様性の維持に重要な動植物を支えている湿地
基準4: 動植物のライフサイクルの重要な段階を支えている湿地。または悪条件の期間中に動植物の避難場所となる湿地
基準5: 定期的に2万羽以上の水鳥を支える湿地
などから薦められたのだと思われる。

 ラムサール条約では、登録されたそのままの保持を要求される。しかし、逆に手入れをしていかなければ荒れ放題になってしまう。
 世界遺産登録もこのような条件があるのではなかったでしょうか。

 対策として取られているのは、冬、田に水を引きがんを引き寄せる。(水深は10センチあれば水鳥は生活できるので田でも可能なのだ。)すると、土中に生息する糸ミミズが増え、ガン、カモの餌となると同時に、害虫退治でもあるらしい。
 そして水鳥が糞をまいていき、そこに米ぬかを蒔き、田に養分を与える。化学肥料ではないし、一旦、田の土を通って沼に流れ込むので被害は少なくなるし、米もよく育つのではないか。
 沼に今まで落とされていた糞が減って水質はある程度改善され、稲にも良いものとなればこれぞ一石二鳥のいい循環だ

 今、日本各地でラムサール条約への登録を進めようと動いているが、地域おこしの面だけ考えてはその後危惧されることが起こるだろう。
この伊豆沼や、他の指定地域の状況を良く知ることも大事ですね。(そんなの考えてるよ。って聞こえてきそうなのでこの辺で。)


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